昇段レポート

旭川支部 石川秀樹
(2007年2月25日四段取得)
 昭和49年大学入学後に学内のクラブ活動として極真会に入門以来、早いもので33年の歳月が流れました。
 入門当時は「空手バカ一代」の全盛期で、旭川市内にも道場が出来、毎日の様に入門者が来ました。
 当時、北海道に黒帯の先輩はいなく指導して下さる先輩がなかなか道場に来られなかったため、自分が黄・緑帯位からは指導の手伝いをさせて頂いていたかと記憶していますし、まだ学生だったため電車賃も儘ならず指導員会議毎に札幌の本部道場に顔を出すのが精一杯で、型は本などによって独学で勉強した様に思います。
 その様ななかで遅ればせながら入門から8年目で初段に、昇段から10年後に弐段に、その9年後に参段へと昇段させて頂き2年前には北海道で四段に昇段させて頂きましたが、方向性の違いから、北海道高橋道場に籍を移しました。
 昨年の全日本大会後の師範セミナー後、自分の判らなかった処を不躾にも大石主席師範に何度か電話で質問させて頂いていた時、北海道だけでの地方段位より全国に認められる公認段位を、また、名誉段位よりも実力段位を目指してはとのお話を頂きました。
 不安や戸惑いもありましたが、地方での空手に留まらず、全国でも通用する空手を学び指導して行くという目的の為にも自分達が楽をしてはいけないと、北海道の実力を確認する為にも出来るだけの事をやって審査に臨もうと、高橋先生と励まし合いながら3ヶ月間、後輩のサポートを受けながらも毎日の稽古をやり通す事が出来ました。
 お蔭様で、昇段審査では4時間緊張の中にも全ての内容をこなす事が出来ました。特に型は前日には大石主席師範より、当日審査前には芹澤師範よりご指導を頂きましたお陰で20の型全てを間違えのない様行えました。
 組手では、冬場の持久力不足が心配でしたが、受審者16名総当りでの40人組手を完遂する事が出来、審査を終える事が出来ました。
 終了後、大石主席師範より「自分は空手をしないで、強くなりたいと思う道場生の気持ちの上に立たない様に、極真会の名前の上に胡坐をかかない事、武道の最前線は道場である」等のお言葉を頂きました。極真空手を学ぶ者として改めて進むべき道筋を教えられた思いでなりません。
 最後になりますが、今回の連合会公認審査会の受審に際し、お忙しいにも関わらず、前日・当日の道場での稽古はもとより、日頃よりご指導ご鞭撻を頂きました大石主席師範、また、他道場の我々に対し共に受審し胸を合わせて頂きました大石道場の各先生の皆様、応援を頂きました皆様に感謝申し上げます。

                             押忍

△戻る