昇段レポート

旭川支部 稲井邦宏
(2007年3月18日初段取得)







自分は小学校1年生の頃から空手を始めました。始めたと言うより、無理やりやらされたと言う方が正しいかもしれません。父が昔、極真空手に憧れていたため、その夢を自分にかぶせたのだと思います。今は少年部も多いですが自分が入門した頃は、自分ともう一人だけとという寂しいものでした。基本稽古や移動稽古の意味も判らずただやらされているという思いが強かった様な気がします。父は「何時か必ず俺に感謝する日が来る」と言っては休みたがる自分を道場へ連れて行きました。自分はそんな日は来るわけが無いと思ってました。
 自分が本格的に空手に熱中し始めたのは高校に入ってからでした。部活にも入らず、友達と遊んでても道場稽古の時間になると自分だけ先に帰ってました。空手漬けの日々だったと思ってます。そして今回ようやく長年の夢であった黒帯を取得する事が出来ました。本当にとても嬉しいです。
 自分は空手を通して様々な事を学んだと思います。何かに向かって努力する事、諦めない事、我慢する事、仲間の大切さ等です。今日、学校では学級崩壊やいじめが大きな問題となっています。武道を学ぶ事はそういった状況を改善する手助けになると思います。ただ体を鍛えるだけでなく、礼儀を身に着け相手の事を思いやる心を育む事が出来る様になるはずです。
 自分はこれで一つの大きな目標を達成する事が出来ましたが、今後もより一層の努力をしてもっと自分を鍛え上げ磨き上げたいと思います。ここまで来られたのは熱心に指導してくれた先生、道場を楽しい雰囲気にしてくれ辛い時も一緒に頑張ってくれた先輩達。本当に感謝してます。そして他の誰よりも父には心から感謝してます。
 有難う御座います。押忍

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