世界大会レポート
旭 川 支 部
石 川 秀 樹 四段
2008年1月19・20日(土・日)
沖縄県立武道館
 1月17日(木)厳寒の旭川から沖縄に向けて出発しました。
 旭川からは鈴木指導員、久保指導員、原指導員が同行、羽田空港で高橋代表、鷲見先生、選手として参加する中井初段が合流し那覇空港に到着しました。

 18日(金)午前9時からは大石主席師範によるセミナーです。
 来日した師範、指導員、選手の方が多数参加しました。勿論私達もです。
 参加者全員で準備運動の後、基本稽古、型を行いました。
 型は初段以下と弐段以上に分かれて各段位で修得しなければならない型全てを行いました。
 終了後は皆で記念撮影です。
 午後からは選手の受付と、審判員の講習が行われました。
 高橋代表、鷲見先生と私は世界大会の副審を行います。 
 19日(土)いよいよ世界大会当日です。
 40ヶ国161名の参加で今回の大会は行われます。

 午前9時前開場入りしましたが、すでに会場前には行列が出来ていました。
 開場入りし、審判長の注意を受けた後、試合開始です。
 
 鷲見先生は第1試合からの副審です。続いて高橋代表、私の順番で計2回づつ副審を行いましたし、審判補佐も1回づつ行いました。
 試合は一、二回戦が行われ、北海道から出場した中井選手は第37試合出場し中国のチェン・チュン・カン選手と対戦しました。
 試合は中井選手の下段蹴りとチェン選手の下突きとの打ち合いになり、中盤までは共に持ち味を発揮して打ち合い中井選手の下段を効かせている場面もありましたが、徐々にチェン選手の下突きを効かされ判定で負けてしまいました。

 20日(日)大会二日目
 この日は副審はなく、私は3・4位戦、決勝戦の審判補佐を行いました。
 前日からの勝ち残り各クラス16名、計48名が三つのチャンピョンの座を目指し熱戦を繰り広げました。
 また、試合の合間に行われた演武では地元沖縄支部の師範代演武や古武道が行われたり、大石主席師範、田畑上席師範の型、演武も行われました。
 試合は白熱した戦いの連続で、3人のチャンピョンの誕生を持って世界大会は終了しました。
 大会終了後、午後7時からはサヨナラパーティーです。
 私達も参加させて頂きました。長谷川主席師範の乾杯の音頭で始まったパーティーですが、会場にはあふれんばかりの人だかりで、席を離れると椅子がなくなっていましたし、バイキングコーナーは長蛇の列でビールや食べ物がなくなっても、人の列は切れないほどの盛況で世界大会の盛り上がりがそのままこの会場に移って来た様な状態でした。
 私も何人かの海外の方に声を掛けられましたが、勉強不足から言葉が判らずジェスチャーを行うのみで終始し改めて外国語の必要性を痛感しました。
 最後に田畑理事長が締めの正拳上段突き30本の気合を入れてパーティーは終了しました。
 21日(月)午前9時より国内外の責任者80名程が集り、連合会の総会が行われました。
 数々の意見交換が行われましたが、日本語、英語、スペイン語の通訳に時間が掛かり、予定時刻を超え午後2時前に終了しました。
 総会終了後、午後2時30分からは海外有段者の昇段審査です。
 昇段審査は高橋主席師範、金村主席師範、七戸上席師範、小井師範、ヤクーニン上席師範が立ち会い、技術審査機構委員長の大石主席師範の号令により、昨年の公認高段者審査の内容に準じた形で行われました。
 正面に挨拶を行ってから、準備運動、基本稽古、移動稽古を行い、型は全員で三戦、太極そのT〜V、平安そのT〜X、安三、最破を行った後、茶帯は突きの型、最破、初段、弐段は撃砕大、撃塞小、最破、征遠鎮を参段以上は十八、征遠鎮、五十四歩、観空を行いました。
 最後に補強が行われ、拳立て伏せ、腹筋、スクワット各50回を5セット行いました。
 受審者には大石主席師範から英語、スペイン語で幾多の叱咤激励があり、受審者、見学者は極真空手の厳しさや魅力を改めて痛感した事と思います。
 午後6時過ぎ、昇段審査は無事終了し、最後に全員がお互いの健闘を称えあいました。
 最後に、この様な世界規模の大会を開催した七戸上席師範以下、沖縄支部の皆さん、応援スタッフの全日本極真連合会の理事の皆様には頭の下がる思いがしました。
 また、世界大会に選手を送り出せた事や審判を行う機会に恵まれた事、セミナー、大会、総会、昇段審査を通して国内外の選手、責任者の他色々な方々と交流を持つ事が出来た事に感謝します。
                                        押忍

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