昇段レポート
旭 川 支 部
原 一 浩 弐段

(1981年10月20日入門・43歳)
 この度、弐段の帯を締める事を許されました。
 入門当時、黒帯を締めるなどとは思ってもいなく、ましてや弐段というと北海道では取得不可能だと思っていました。
 高校時代に入門し、当時は今の様に少年部が多くなく、と言うより少年部と言うもの自体がなかったので、沢山の大人の中に混じって稽古するのは恐ろしいものでしたが、稽古が終わった後は充実感でイッパイでした。
 当時の稽古は週3回でしたが、空いている日は公園で生木を叩いたり、体育館でウェイトをしたりしていました。
 しかし、就職と同時に旭川に来てからは、忙しさにかまけて稽古から遠ざかり、しばらくしてからは完全に空手から身を引いてしまいました。
 結婚して息子がたまたま極真空手を習う様になり、自分の中に燻ぶっていた空手に対する思いから再び空手の道を志す事になりました。
 単身赴任先の網走で沼田先生に指導して頂き、旭川に戻ってからは石川先生に指導して頂きました。
 昔取った何とかと言いますが、昔とは基本や型が変わっていて、最初は戸惑いましたが両先生の指導と練習会等で高橋代表を初めとする黒帯の先生方の指導のおかげで何とか形になりました。
 今は息子二人と空手の稽古に汗を流す事が出来て嬉しく思っています。
 今回の昇段審査では、まずは一次審査通過を目指して普段の稽古の他に久保さんと一緒に基礎体力作りから始めて、型の稽古を行いました。
 最初は深い拳立て伏せの50回が出来ずに30回から徐々に増やして行きました。
 縄跳びも300回位で足が痛くなりましたが続けて行くにつれて少しづつではありますが基礎体力が付いて来た様に思います。
 型の稽古では、二人で鏡の前で稽古を積み、要所要所で石川先生の指導を仰ぎました。
 それにも関わらず、一次審査では型を間違ってしまいました。
 それも得意の三戦と言う型です。
 自分では慢心による間違いだと思っています。型は実戦です。一回一回型を演じる度に真剣に取り組まなければならないと思います。
 幸い一次審査の通過を許して頂き、二次審査に進む事が出来ました。
 それからは20人組手に向けて、サンドバック打ちを追加しました。
 これも最初は1分10ラウンドから始めて、2分10ラウンド、2分15ラウンド、2分20ラウンドと増やして行きました。
 途中に網走道場と大成道場で20人スパーリングを実施して頂きました。
 やはりサンドバック相手だと反撃して来ないので実際の組手とは違います。軽いスパーリングでもスタミナの消耗が多く、サンドバックの倍ほどの消耗です。二次審査では更に多くのスタミナが必要だと認識する事が出来ました。
 また、石川先生の指導の下、受けの技術を上げる事で少し余裕が出来た様に思えました。
 二次審査本番では、トップバターで石川先生、次に沼田先生、市川先生と上位の段の先生方が続きスタミナをかなり消耗してしまいました。最後まで持つのか心配でしたが、相手をして下さった方々が終わる度に手を握って、頑張れとかポンポンと体を叩いて激励して下さり、その都度、奮起する事が出来、また、周りで声援を送ってくれた方々のお蔭で何とか完遂する事が出来ました。
 最後になりますが、指導して下さいました高橋代表、石川先生、沼田先生を始めとする先生方、当日、胸を貸して頂いた先生や先輩、茶帯の方々、スパーリングをしてくれました大成道場、網走道場の道場生の皆さん、応援をしてくれる家族や職場の方々にお礼を申し上げます。
 今後は指導する事がより多くなると思いますが、諸先生方が実践している様に自分がスキルアップする事で高橋道場全体のレベルが上がる様に修行を続けて行きたいと思っています。
 今後とも叱咤激励宜しくお願い致します。押忍

(2008年3月16日弐段昇段)

△戻る