昇段レポート
旭 川 支 部
中 道 映 美 初段

(1989年3月20日入門・29歳)
 私が入門したのは9歳の頃でした。父と一緒に見学に行き「凄い!」「カッコイイ!」と思い。直ぐに入門を決めました。
 その頃の少年部は自分を入れて二人でしたが、先生や先輩に優しく稽古をつけてもらい週3回の練習日を待ち遠しく思っていたことを思い出します。
 しかし、高学年になるにつれ部活動を理由に休会同然になってしまいました。途中、他流派の空手を学んだりと回り道をしましたが、22歳の頃もう一度石川先生の下で稽古したいと思い緊張しながらお願いに行きました。
 「忘れられているのでは?」「今更と思われないか?」と不安一杯でしたが昔と変わらず優しく受け入れていただき、熱心に指導をしていただいたおかげで、かなり時間は掛かりましたが、昇段審査を受けることが出来ました。
 審査に向けて準備を始めたのは12月中旬でした。移動、型は週一回しか練習出来ないので、注意されたところはメモに残して同じ間違いをしないよう、自宅で練習をしました。
 組手については道場の先輩に胸を借りて10人組手の練習をしました。
 一番自信のなかった補強においては、1セットもまともに出来ない有様でしたが、毎日地道に続けて3月に入って何とか3セット出来るようになりました。

 2週間前には本番と同じ流れでの稽古を行って頂きましたが、基本、移動、型の疲れで補強が全く出来ない事に焦り、自宅で練習を4セットに増やし、縄跳びも300回プラスしました。
 本番は緊張もあり、基本が終わった時点で疲れ切ってしまい、移動や型は間違ってばかりでした。補強においても号令について行くのがやっとで、縄跳びも何度も引っかかってしまいました。
 組手になると急に恐怖感で一杯になり、1人、2人、3人と終わるごとに痛さと苦しさで気持ちが折れかかりましたが、先生、先輩達の「もう少し!」「頑張れ!」という励ましの言葉のおかげで何とか終えることが出来ました。
 師範から「感動するような組手を」との言葉を頂きましたが、思うような動きが出来ず散々な組手になってしまいまい反省しています。
 納得のいく内容ではなかったものの、今回晴れて黒帯を締める事を許され、本当に嬉しく思っています。
 ここで満足するのではなく、これからは指導する立場の人間として恥ずかしくないよう、初心に戻り勉強しなおしたいと思います。
 最後に審査を受けるにあたり稽古をつけて頂いた先生、沢山のアドバイスを下さった先輩、練習に付き合ってくれた道場生の皆さん、本当にありがとうございました。
 押忍
(2010年3月14日初段取得)

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