大会レポート

〜全日本ウエイト制大会審判員として〜
旭川支部 石川秀樹 四段
 26回全日本ウエイト制大会を大会審判員としての立場から報告させて頂きます。
 大阪で行われている全日本ウエイト制大会前日には、少年部から高校生までが主体のグランドチャンピョン(通称、グラチャン)決定戦が行われています。
 大会審判員はグラチャンが初段以上、ウエイト制が弐段以上の連合会公認審判ライセンス取得者となっています。
 北海道からは高橋師範と私が例年、審判員として大会協力を行っているのですが、残念ながらグラチャンの審判は、日程の都合上行ったことがなく、ウエイト制大会のみとなっています。
 試合場は2面で、各コートそれぞれ審判員5名、交替審判員(審判員が選手と同じ道場の場合に交替して審判を行う)2名の計7名で3チームに分かれて準々決勝戦まで行い、準決勝よりメインコートでの試合となるのです。

 今回私は、副審として19試合、交替審判として3試合を裁きました。
 現在、北海道の大会では審議委員として審判長をサポートしているため実際に試合場で笛を吹く機会が無く、大会前にはいつも緊張するのですが、試合が始まれば冷静に試合に臨むことが出来ます。
 ただ、北海道で行っていた審判挙動と違い副審からの反則のアピールで笛を吹くことが出来ず物足りなさを感じます。
 これは、笛を吹くことにより選手自身が試合を中断してしまい、試合の流れを止めてしまうことへの配慮なのですが、長年審判を行ってきたため、反則のアピールとして気持ちに力が入らないのは事実です。
 また、つかみや抱え込みに対しても、副審のコールに対し早くとる主審と、流して見ている主審がいるため主審のリズムに合わさざる負えなくなることは否めません。
 主審を見た場合、試合中断に対し、また、つかみや抱え込みなどに選手間に割って入る主審が少なく感じます。試合の流れの中での反則に対してもコールを行わない主審が見受けられます。 私個人としては長年行ってきたことですので、選手に反則を知らしめる上でも試合中の細かな反則はその都度指摘するべきだと思います。
 北海道内各大会で審判として活躍する方もいると思います。今後、全日本大会での活躍の場を広げて頂くべく参考までにと報告をさせて頂きました。

押忍


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