型講習会レポート

2010年12月4日
全日本極真連合会型講習会
東京・中央区総合スポーツセンター


旭川支部 石 川 秀 樹 四段
 12月4日(土)東京・中央区総合スポーツセンターで「全日本極真連合会型講習会」が行われました。
 講習会は来年4月16日(土)静岡で行なわれる「第1回全日本型選手権大会」での道場間の型の違いや判定基準の確認のために道場責任者、指導員、道場生が一堂に会し行われたものです。

 北海道からは高橋師範、原指導委員長、私の3名が参加をしました。
 生憎、航空機の関係で途中参加となってしまったのですが、準備運動、基本稽古の終了間際に参加することができ、型の講習には間に合うことが出来ました。

 会場には今回の型講習を直接指導する大石最高師範のほか、七戸師範、田畑師範、小井師範、芹澤師範、柴田師範、長澤師範が指導に参加し、関東地区の道場を中心に北海道から沖縄まで70名程の道場生が参加して行われました。

 講習は道場間の型の違いの確認を目的に道場別での型を披露することから行われました。
 先ずはじめに大石道場から少年部と一般部の道場生の代表が、平安そのT〜X、撃塞大、撃塞小、最破、突きの型、安三、征遠鎮、臥龍など型大会で行われると思われる型を交互に行い、続いて各道場別に全員が行いました。

 最後に観空、五十四歩を行ったのですが、有段者でも行うものが多くはなかったのですが、少年部の色帯の道場生が行ったのには驚きました。

 私たちも北海道での型を確認していただくために型を行いました。
 事前に安三など今までゆっくりと行っていた型なども早く行うようにと指導は受けてはいましたが、北海道で行っている通りに行ってみようと高橋師範とも確認していましたので普段通りの速さで行ってみたのですが、私の型のスピードのなさを指摘されました。

 かつて私が大石最高師範に指導を受けた時には、力を蓄えろとか息吹をする気持ちでゆっくりと習ったものですから力を蓄えることに主点を置いて稽古を行っていたため、空手の三要素のうちの速さに欠ける事になってしまいました。

 今回の講習では型競技にも制限時間の枠を設ける必要性なども仰られていましたので、今後のむけての課題を頂きました。
 ただ、元来連合会に入会前は速い挙動での型だったことを考えれば私自身の修正にはさほど時間は掛からないと思うのですが、今まで指導を受けていた道場生には暫く戸惑いがあるかとも思います。
 しかしながら、組手を想定して行う型を考えれば素早い動作も必要な挙動ではあることですので今後組手に活かす意味でも良かったのではとも思います。

 講習会後、全員が車座にすわり判定基準、立ち方や構え手の位置などについての質疑応答が行われました。
 判定基準のすり合わせには時間がかかると思われますが、長澤師範が言われた、型の間違い一つは組手の注意1、間違い二つは注意2、減点1と同じで、型を間違えることは型に対し失礼であるとの回答は判り易い判断基準だとも思いました。

 講習会後は、大石最高師範のお誘いで、高橋師範、福島の門馬師範、石神井道場の鈴木先生と食事をご一緒させていただき楽しく歓談させて頂きました。

 最後に大石最高師範が仰っていた言葉を付け加えます。
「総裁が作ったものが全て極真の型である」「総裁が作った型を稽古しなければならないし、世間に広めるのが弟子の務めである」
押忍


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