大会レポート
札 幌 支 部
市 川 広 陽 4級



2011年4月17日
第2回東日本極真空手道選手権大会
小学6年男子出場

 僕は、東日本大会に出場して勉強になったことがあります。
 それは、この大会で惨敗をしてしまいましたが得るものも大きかったことです。
 そして、もっともっと練習をして強くなりたいと心から思えたことです。
 大会までの数ヶ月、僕は今までもそうでしたが遊びたいことや楽なことばかりを考えてどうしても練習に身がはいらなかった。
 練習ではいつも叱られてばかりでやる気が無いのか!と言われてふてくされていました。
 自分に自信が持てないままに静岡に出発する日が来てしまいました。
 いったい僕は誰と戦うのだろうか?とても不安でたまりませんでした。
 自分の出場する試合の前日、型の試合を見ました。
 とても大勢の人と広い会場に圧倒されてしまいました。
 さすがに全日本大会だと思いました。
 明日ここで、僕が戦うと思うと足がすくみました。
 型の試合でしたが、動きにスピードがあって自分とは格段の違いがあると思いました。
 どんなに練習したらあんなに上手く出来るのだろうかと心の中で思いました。
 自分が今までやって来た練習を思うと急に恥ずかしくなりました。
 夜寝る前に、もうここまで来たらとにかく良い結果が残せるように頑張ろうと思いました。
 後悔もありましたが、やるしかないんだと心に決めて明日を待ちました。

 試合会場に入った僕は息が急にできないくらいに心臓がバクバクとしていました。
 僕は47試合目で待ち時間が長いのがわかりました。
 その間、どのように待っていたのか記憶がありませんが、あっという間に順番が来てしまった感じがしました。
 係の人が僕の名前を呼ぶ声が聞こえてきました。
 相手を見ると自分より背が高く、緑帯の一本線が入っているのがわかりました。
 この時僕は、父の審査の組手を見たときに「試合には絶対に勝つぞ!」と心に決めたことが頭をよぎりました。
 そしてその事を強く思いながら試合に挑みました。
 また、父からもらったアドバイスのメモを思い出しながら戦いました。
 相手の攻撃をさばいて左右に回り、突きと下段で攻める!決して下がらない!
 そして一分半の試合が終わってしまいました。
 判定は5−0であっさりと負けてしまいました。
 自分の息は上がり、後半は体力が続かず思うように動けませんでした。
 圧倒的に相手に押されてしまいました。
 自分は何んてカッコ悪いのだろう。
 もっと練習していたら勝っていたかも知れない。
 その事を思うと涙が溢れてきました。
 決勝戦を見て同じ6年生なのにレベルの差を感じました。
 これからは他の選手のように勝つ事を意識して練習する事。
 そして、他の人にできて自分に出来ない訳はないのだから、苦しくても頑張って練習する事が大事だと思いました。
 今そんな事を思い出しながら、旭川交流大会に向けて毎日の練習に汗を流しています。
 そして、全日本レベルを見て来た今は「負けていいのか!」と自分に言い聞かせて練習しています。
 旭川交流大会では絶対に優勝するぞ!と強く思っています。

 今回の大会では、高橋師範、石川先生、札幌道場の皆さんに大変お世話になりました。
 
 押忍

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