大会レポート
旭 川 支 部
石 川 秀 樹 四段
2014年9月23日
第10回全福島空手道選手権大会
福島・須賀川アリーナ

 第10回全福島空手道選手権大会を振り返り報告させて頂きます。

2014年9月23日「第10回全福島空手道選手権大会」に審判としてお手伝いをするために、前日の22日、1255分旭川発の特急で新千歳空港に向かいました。

 新千歳空港駅で高橋師範、高校生の部に出場する齋藤貴花人君とお父さんと一緒になり、17時発の飛行機で福島空港に出発しました。

 空港では門馬道場の古川初段の出迎えを受け郡山市内の宿泊先ホテルへ送っていただきました。
 ホテル到着後は先乗りで福島入りしていたシニアの部に出場する川崎哲也君の出迎えを受けレセプション会場に直行で、長谷川最高師範、大石最高師範以下出席者全員が予定開始時間から30分以上も私たちの到着を待っていて下さいました。
 着席後は「地上最強のカラテ」で知られる後藤秀司映画監督の乾杯の発声でレセプションが始まりました。
 私のテーブルには総極真に加盟した、三重松原道場の松原由玖代表、東京清水道場の清水宏通代表、誠真会館の加藤邦顕師範代と同席になり名刺の交換をさせていただきました。
 一次会、二次会と宴が進み、23時にレセプションは終了しましたが、その後、長谷川最高師範、西岡師範、松原代表と1時間ほどお話をさせていただき私の1日目は終了しました。

 
23日は7時45分発の送迎バスで大会会場の須賀川アリーナへ出発しました。

 川崎君、齋藤君も同乗したのですが、長谷川最高師範、柴田師範、西岡師範、太田師範などに囲まれ大会前から緊張感に包まれたようです。


 開会式では門馬道場の歩みと大会の10年の歴史がスライド上映されました。
 国歌斉唱はサザエさんの歌で知られる宇野ゆう子さんが行いましたが、宇野さんは誠真会館の加藤師範代のお母様とのことで、昼食後にもサザエさんの主題歌やエンディング曲などを歌って下さいました。
 因みに主題歌の「お魚くわえたドラ猫 追っかけて」は二番の歌詞だそうで元々は「二階の窓を 開けたらね」だったそうです。これは、サザエさんのお家が平屋のために主題歌の歌詞が変わったとのことでした。

 試合開始後は審判に専念です。私はメインコートに当たるAコートで奥田勝巳師範、種市 健師範、鈴木義浩先生、門馬 功先生とチームを組んでの審判団となりました。
 幸いにも川崎君、齋藤君もAコートでの試合で、審判席から試合を見ることが出来ましたし、川崎君の試合では準決勝、決勝で審判を務めました。

 最初は型の準決勝、決勝の審判です。
 最後の試合を除き判定が判れることはなかったのですが、決勝戦では私の判定は他の審判と別れてしまいました。
 私は途中で若干のぐらつきがありましたが下半身の安定度を重視し旗を挙げましたが、他の審判はそれを減点とし旗を挙げたそうです。
 大石最高師範からも私と同じ判定であったことを聞き考え方に誤りはなかったと思えました。

 その後は組手試合です。
 Aコートでは中学生男子の部、高校生男子の部、女子シニアの部、一般シニアの部、一般の部の試合が行われました。

 11名が参加しておこなわれた高校生の部に出場した齋藤君は一回戦で準優勝をした石井選手(門馬道場)と対戦し判定負けをしました。
 一般シニアの部には18名が参加しましたが、試合を見ることができたので二回戦からは試合前に川崎君への指示を出す事が出来ました。
 初戦、二回戦は順当に勝ち上がり準決勝です。相手は埼玉橋本道場の羽賀選手で、二回戦では優勝候補の細野選手(釘島道場)に延長で勝ち上がった選手です。
 身長180pの大きな選手で川崎君の持ち味である、上への突きで上体を起こしておいてからインローで崩すパターンでポイントを取り優勢に試合を勝ちあがりました。
 決勝は東日本大会、北海道大会決勝でも戦った門馬道場の佐藤明浩選手です。2週間前の戦いとは違い、積極的に前に出ていたように感じました。
 本戦は互角の戦いで引き分けとなりましたが、この試合で左前腕骨を骨折していたそうで、そのことを隠して延長戦を戦いましたが技ありを取られ今年3度目の戦いで今までの借りを返されてしまいました。
 私は副審としてこの試合を裁きましたが、骨折をしていたことに気づきませんでしたし、そのことを隠してまで延長戦を戦った川崎君の極真魂を見た思いで感動を覚えました。

 大会も成功裏に無事終了しホテルに到着後は着替えをしてすぐさま慰労会会場に直行です。試合会場から帰路につかれた師範、先生も大勢いましたが、長谷川最高師範、大石最高師範が出席し会が行われ、大会や総極真、空手界の現状など色々な話を聞くことができました。
 一次会の終わりには門馬師範の指名で私が行うこととなり、恒例の正拳十本突きを「天高く」行わせていただきました。

 引き続き二次会会場へ場を移し行われ、楽しい時を過ごさせて頂きました。


 翌日は8時半にホテルを出発し帰路につきました。
 大会期間中は門馬師範はじめ道場職員、指導員の皆様や、道場生、父母会の皆様のご好意で楽しい時をありがとうございました。
 また、選手のセコンドとしてお手伝いいただいた齋藤貴花人君のお父さん、齋藤伸二さんには大変助けられました。ありがとうございました。
 来年もまた手伝いに伺いたいと思います。
 
 北海道に留まらず広く道外の大会へ出向くことは勉強になることばかりです。師範、先生方と交流を持つこと、審判としての見方や考え方、選手として稽古法や戦法を学ぶ上でも見識を広く持てると思います。
 指導員、道場生の皆さんが道外の大会へ目を向けスキルアップを図ることを望むばかりです。

押忍


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