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第10回 常設道場

衆議院選挙の投票日だった昨年12月16日(日曜)、私たちは帯広市内の常設道場で、昇級審査と練習会を行いました。
公共施設を借りていた頃は、大変でした。選挙のたび、投票所に利用されるので、練習日程を変えるか、中止するしかなかったのです。道場ができて、そんな心配がなくなったのです。
1977年、極真空手に入門したころは、帯広のボウリング場の2階を借りて道場にしていました。
しかし、建物が閉鎖されたため、総合体育館の狭いスペースに稽古場を移しました。毎回、使用料を払い、また、プロレスなどのイベントが入ると使うことができません。鹿追から仕事を終えて帯広に駆けつけても体育館が使用できず、そのまま帰ることもありました。
自分たちの道場があったらどんなにいいだろう、先輩たちとよく夢を語りました。少しずつためたお金、親の残してくれた土地などをもとに、「自分たちの道場を持つ」という目標に向け計画を進めてきました。
「青少年育成の場になるなら」と、相場よりも安く土地を提供してくれた地主さん、つきあいの古い後輩は、施設の設計、建設に協力してくれました。道場関係者にはシステムキッチンや冷蔵庫、食器やテーブルなどを寄贈していただきました。
そして一昨年9月、ようやく帯広市内に常設道場を開設できました。大きな窓から太陽の光がたくさん入ります。床にはマットを敷いています。皆の思いのいっぱい詰まった道場です。
さまざまなことを学ぶばとして利用したい。長年、画家としても活動してきたので、その方面の経験、知識を人材育成にいかしていくつもりです。

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